ame d'aujourd'hui

あめの あめによる あめのための あめ

Greatest HITS! (マイ楽)

『Greatest HITS!』マイ楽。

 

寂しいです。

とっても寂しい。

 

これが自分にとって

今年最後の雪組公演で

今年最後の大劇場公演で

今年最後かもしれない観劇だと思うと、

余計に切なくて、寂しくて……

 

あー。終わっちゃったよ。

今年の雪組観劇。

 

ちぎロスですね。

ちぎロスでだいもんロスでゆうみロスで

さきロスでしょうロスでれいこロスで

雪組ロスです。

切ない。

そして、尊い。

 

初めての宝塚歌劇観劇イヤー。

この雪組宝塚大劇場公演

『私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!』の

中でも『Greatest HITS!』は、

雪組宝塚大劇場公演『るろうに剣心』、

雪組梅田芸術劇場公演『ローマの休日』、

宙組宝塚大劇場公演『エリザベート -愛と死の輪舞-』、

と、雪組を中心に数を1つずつ積み上げた1年目の

ラストに相応しい

これぞ宝塚の

ザ・エンタテインメント・ショー!!

と言わんばかりの

とても素晴らしいステージショーでした。

 

――と言うのは、前回もお話した通りで。

 

このハンパないエネルギー、パッショネイト、

そしてこのとめどない感動は

一度既に味わっているはずなんですよね。

マイ初日で。

それ故、ある程度は

ああだったこうだったと思い返しながら観ているんですが、

思っているそれを遥かに超えてくるんですよ。

自分があの日感じたものを

より鮮やかで煌びやかで華やかなものに塗り替えていく、

そんな感覚なんです。

『ケイレブ』もそうだったように、

やはり2回目は確実に1回目を超えてくるのです。

 

そんな『Greatest HITS!』マイ楽。

 

前回は書かなかったんですが、

オープニングの演出が結構好きで

あーやっぱりGHの始まり方ステキだわーとしみじみ。

 

よくあるオープニングは、

アナウンスがあって、幕が上がって、演目スタート、なんですけどね。

『Greatest HITS!』はちょっと変わっていて、

突然カルテットがミュージックボックスから現れ

幕が上がりその奥の世界へとカルテットが誘う、という展開で

幕が上がりながら、ちぎ(早霧せいな)さんのアナウンス

(「これより『Greatest HITS!』開演です」的な)

が流れるという演出なんです。

音楽で例えると、イントロ→Aメロ→Bメロじゃなくて、

Aメロ→イントロ→Bメロ、みたいな。

そうすると、イントロ(GHで言うちぎさんアナウンス)が

余計際立つというか、ね。

待たせたね!って感じが色濃くて、

誘われる、導かれる、引き込まれる、そんな感覚が余計に増すんですよね。

で、そこで、メインテーマが流れるわけですから。

計算された相当かっこいい演出だな、と、改めて思いました。

 

『Greatest HITS!』もまた、

2日目とは断然違っていて、

ダンス、歌、一つ一つの仕草、呼吸が

より一層噛み合っていて、

それによって生み出されるものは

より一層眩いものでした。

 

サンタのちぎさんの"おじいちゃん感"も増してましたね(笑)

「おーっとっとっとぉ」とか「あいたたどんどんどん」とか

おじいちゃん声を作っているのもまた可愛いというか。

しょう(彩凪翔)さんたちのゴーストバスターズ

チャラカッコよさもハマってきていたし、

ゆうみ(咲妃みゆ)ちゃんは

よりポップでキュートで、

ミニーマウスですよね、あれって……

みんなのアイドル感がハンパなかったですよ。 

「Material Girl」のところで

その前の緑色の田舎娘衣装が下からチラチラしているところは

うん、ご愛嬌ですね!

(前回は2階席だったので気づかなかったです)

 

クリスマスメドレーも

相変わらずきゅんきゅんしますね。

前回は「何が来るのかな?」というわくわくが強くて、

あー!この曲知ってるー!とか

あー!この曲好きな曲ー!とか

どうしてもそっちに意識が持っていかれがちだったんですが、

2回目は何が来るか分かっていたので、

きゅんきゅんに集中できました。

きゅんきゅんとぺろぺろに集中できました←

(いや、ほんと、2回目はぺろぺろ三昧だったよふへへ)

ちぎさんの「The First Noel」は

聖らかで神々しかったです。

 

宿命と運命が衝突し

人が、世界が混沌とする中、

ちぎみゆの「Over The Rainbow」で

世界に愛が、光がもたらされる。

ああ、なんだ、ちぎさんはやっぱり神か。

そんな世界観の中、

いよいよフィナーレへと近づくGH。

 

銀橋をソロで歌い歩いていく

れいこ(月城かなと)さん。

この日はマイ楽だったので、

流石にれいこさんの「I'll be there」にやられました……。

あれをれいこさんに歌わせるとかさ、

泣くやん。

歌詞の内容的にもさ。

 

―僕の名前を呼んでさえしてくれれば、

僕は君のもとにいるよ―

 

れいこさん、ありがとう。

これからも、れいこさんのこと、応援してます。

またいつか、月組れいこさんにお会いする日まで。。。

 

そして

 

尊い

 

尊いトリデンテ、再び。

 

いや、2回目ですからね。

そこまでは、と思っていたんですけどね。

尊い。

2回目であろうが3回目であろうが、

尊いものは尊い。

尊くて、美しい。

 

マイ楽がそれをまた一層際立たせるんでしょうね。

自分にとってのれいこさん雪組公演大劇場ラストというのも

さらにその尊さを際立たせてしまうのです。

あと何回観られるだろうか。

これが最後かもしれない、とは思わないけれど、

この瞬間を、一秒たりとも無駄にしたくはなくて……

そして、自分の宝塚歌劇観劇の歴史が

この雪組から、この3人を中心とする雪組から始まったことへの

感謝の想いがただただ止まらなくて……

 

尊い、尊いよ、

いつまでも、尊いよ、トリデンテ。

 

その尊さが止まない中で

れいこさんのエトワールなので、

涙腺は決壊せざるを得ないという状況です。

改めて、れいこさん、ありがとうございました。

月組でもイケメンできゅんきゅんさせてください。

 

パレードで再び、

メインテーマの「Greatest HITS!」が流れ、

華やかさやら眩さやらかっこよさやら

エネルギー、情熱、愛、とかとか、

色んなものが放たれていく中、

胸には寂しさ、切なさも少しあって、

嗚呼、終わっちゃったんだ、と、

今年の雪組観劇が、大劇場観劇が、終わっちゃったんだ、と

そんな気持ちを抱きながら、

まるであの初めての観劇の後のような

そんな放心状態のまま漂うように大劇場を後にしました。

 

初回以上に楽しめたマイ楽でしたが、

初回以上に抜け殻になってしまったのは

やはりこれが「マイ楽」だったからでしょう。

あっという間の8か月で

あっという間にどっぷりと惚れ込んだ世界。

好きになればなるほど、

それが失われた時の虚無感はハンパないものがありますね。

まぁ、それはそれで仕方がないことなので!

次の公演をまた楽しみに

沼ライフを満喫していきたいと思います!

 

そして今回更なる深みとして

"複数回観劇の素晴らしさ"というものを

味わってしまったので、

これはもうどうしたものかと悩ましいところです(苦笑)

ナマモノ故に内容が変化するのも勿論のこと、

観劇する方としても

内容が分かりやすい、とか、集中しやすい、とか、

お気に入りの方をずっとぺろぺろしていられる、とか、

メリットが満載すぎたので、

B席狙いで複数回観劇というのは

十分に選択肢としてあり得るなぁ、と

気づいてはいけないことに気づいてしまった(笑)マイ楽でした。

 

というわけで。

 

これにて、

2016年の雪組観劇、大劇場観劇は終了です。

 

今年最後の大劇場で、

こんなにもエネルギーに満ちた雪組のショーを観ることが出来て、

本当に本当に幸せです。

 

あの日の『るろうに剣心』、

ローマの休日』、

エリザベート』、

先週の『ケイレブハント / GH』、

何度も開催された鑑賞会、

そして辿り着いた今回の

『ケイレブハント / GH』……

 

我々二人だけでは

到底辿り着くことのなかった幸せです。

 

この幸せへと導いてくださった全ての方に、

心をこめて、

ありがとうございました。

(退団挨拶みたいになってしまったw)

 

来年もまた、

この大劇場で観劇できますように。

 

そして、

今年以上に

たくさんの作品に触れることができれば、と思います。

 

今年以上に

色んな組にも、ね。

 

(沼が広がるよね)

 

(沼の広がりを止められないよね)

 

********************

 

追伸。

 

今後の予定

 

宙組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花 / HOT EYES!!』

 

大劇場観劇はこれがラストでしたが、

宝塚観劇はまだ終わっていませんでした!!

 

11月、宙組全ツへ行ってまいります!!