ame d'aujourd'hui

あめの あめによる あめのための あめ

Greates HITS!(東京宝塚劇場公演)

『Greates HITS!』

 

これがほんとのマイ楽。

 

寂しさとか切なさとか

そういったものも多少はあるんですけど、

見終わった今は

何か清々しいというか、

晴れ晴れとしているというか、

ほわっとした温かみみたいなものが

とっても大きくて、

良かったね、良かった、良かった、と

穏やかな光に包まれる気分で

あのステージのことを想っています。

 

 

この公演、

前から12列目のセンターという

とんでもなく素敵な位置だったので、

ショーの間は終始

目の前で誰かがいるような状況で

ずっと瀕死だったのですが(笑)


ケイレブの時もそうだけど

近い故に細かいところまで目が届くので

オペラグラス無しでも

仕草や表情のひとつひとつまで目に入り

よりグッと引き込まれる感覚がありました。

終始どこ見たらええねん状態でしたけどね(笑)

 

12月11日で

街がクリスマス一色となってきたので

クリスマス感もようやく実感できるようになった

今回のクリスマスメドレー。

ようやく季節が雪組に追いつきましたね(笑)


メドレーへのシンクロ感というか、

身も心もクリスマス!みたいな、

こちらの受け取る側の気持ちとしても

より現実味を帯びて

楽しむことが出来た中詰めでした。

やっぱり、12月の東京公演あっての

この中詰めでしたね。

ハッピークリスマス!!


そして、今回のGH、

まぁ、やっぱり、

トリデンテ、ですよね。


トリデンテは、

これまで以上に

やっぱり、尊い


トリデンテはやっぱり尊いし、

"ちぎみゆだいもん"というこの

あまりにも絶妙なトライアングルを観ることも

もう残り少ないわけですよ。

そう思うと当然、

胸がぐぅっと締め付けられる思いで、

切なくて哀しくて苦しくもなる。

そうなるんですよね、勿論。


でも、

この今日の『Greatest HITS!』は、

そういう

嗚呼この雪組を観られるのもあと僅かかー

という辛さや哀しさを押し退けて、


このだいもんがいるから大丈夫だ、

この雪組なら大丈夫だ、

っていう

きらきらしていて

じんわりと温かい

そんな思いもまた溢れてきたんですよね。


胸の奥深くで

やさしくて温かい

それはきっと

今この状況の

この瞬間の雪組だからこその

クリスマスプレゼントだったんだと思います。


ちぎさんが僕らに見せたかったのは、

他の何でもない、

この未来に繋がる雪組だったんだな、と。


『Greatest HITS!』


最高でした。


雪組、最高でした。

 

そんな公演最後の

ちぎさんの短い挨拶で披露された

安定の噛み芸も

ちぎさんらしくって愛しくて微笑ましい(笑)


ほんとに、

笑顔とあったかい気持ちで満たされた

初の東京宝塚劇場観劇遠征でした。


そして、いよいよ、

ちぎみゆ雪組は残り2演目。


まずは、

日劇場での再演。

あの『星逢一夜』と

『Greatest HITS!』


2017年の宝塚歌劇観劇は

『星逢一夜』から始まります。


憧れていた超名作の観劇。


ちぎみゆだいもんの

最初で最後の『星逢一夜』を

大切に大切に大切に

楽しんできたいと思います。



宝塚歌劇観劇記録 2016年】


るろうに剣心雪組 宝塚大劇場 2/13)

ローマの休日雪組 梅田芸術劇場 8/6)

エリザベート‐愛と死の輪舞‐(宙組 宝塚大劇場 8/12)

・私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!(雪組 宝塚大劇場 10/8)

・私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!(雪組 宝塚大劇場 10/15)

バレンシアの熱い花 / HOT EYES!!(宙組 梅田芸術劇場 11/19)

・私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!(雪組 東京宝塚劇場 12/11)


マイベストソング2016

・ミルク(宙組エリザベート‐愛と死の輪舞‐』)


マイベストレヴュー2016

・Greatest HITS!(雪組


マイベストミュージカル2016

るろうに剣心雪組

エリザベート‐愛と死の輪舞‐(宙組


来年は、

雪と宙を中心に

もっともっと広く深く楽しみたいです!

私立探偵ケイレブ・ハント(東京宝塚劇場公演)

これがほんとにほんとの

2016年観劇納め。

 

雪組 東京宝塚劇場公演

『私立探偵ケイレブ・ハント』

『Greates HITS!』

 

東京です。

 

ええ、東京です。

 

4時に起きて、6時の新幹線に乗車。

我ながらアホだな、と。

宝塚観劇の為に東京遠征とか、

ほんと何考えてんだ自分、と。

2016年年明けの自分に話しても

「ないないw」と両手を振って笑い飛ばすでしょうけど。

いや、あるんですよ、それが。

正直、何してんだろうな、って

我に返って思うこともありましたよ。

 

でも、今は、

意を決して東京に行って

本当に良かったと

強く強く思うんです。

このちぎみゆの雪組に逢えて

本当に良かったと。

 

 

貸切公演だったので、

幕が上がる前に

雪組組長の

みと(梨花ますみ)さんからご挨拶がありました。

 

彼女から「早霧せいな」という言葉が発せられると

みとさんの口からその名前が出るのもあと何回だろうと

ふと思ってしまって

泣きそうになりました。

やはり、ちぎみゆ退団発表後初の雪組観劇。

思い入れは相当強いものでした。

 

そんな強い思い入れがあったので、

幕が上がる直前の

ちぎ(早霧せいな)さんの

開演アナウンスで思わず涙が(早いっ!苦笑)

「ああ、ちぎさん、ちぎさん、ちぎさんっ(ぶわっ)」

そんな感じです(笑)

 

初めての東京宝塚劇場公演。

宝塚と東京の2バージョンを観られるというのは

とても貴重な経験でした。

東京ではちょっと変わる、というのは

よくよく聞いていて、

『Greates HITS!』の場合は

トナカイとサンタの絡みの場面の楽曲が変わる

と聞いていたのですが、

このケイレブ・ハントも

細かいところで違いが幾つもありました。

一言で言うと、改良。

余計なところを更に削いで、

代わりに必要な肉付けが増え、

ストーリーがより分かりやすくなった印象でした。

 

例えば、

コートニーたちが定例会中のケイレブの横で歌い続ける場面では

ちぎさんが「んんーっ」と結構大袈裟に咳払いをし

"邪魔だよ"とアピールするやりとりが追加されたり、

だいもん(望海風斗)が撃たれた場面では

左腕を押さえて「うあぁぁぁっ」って叫んだ後に

周りが「生きてるっ」と反応するくだりが追加されたり、

さきちゃん(彩風咲奈)が襲われかけた場面では

助けた女性が「ポーリーンよ」と名乗るところが追加されたり。

ポーリーンについては今更ながらですけど、

東京でようやく"助けた女性=ポーリーン!!"ってなりましたからね(笑)

いや、だって、有沙さんがバイトで出てるかもしれんやん?

ああ、そうか、だからその後のパーティーで

ポーリーンがめっちゃカズノ誘ってくるんか、と、

ほんとに今更ながら納得(苦笑)

宝塚で2回も観たのに気づかなかったのはなんなんやろね(苦笑)

あ、ちなみに、

上記の、追加されたり、って言ってるシーンですけど、

「え?宝塚大劇場でもあったよ?」ってツッコミがありましたら

ストーリー追いかけるのに必死で気づいてなかっただけなので

そっとしておいてくださいませ……。

(負傷したジムに会いに来たケイレブに対して

レイラが文句を言うシーンは宝塚でもありましたっけ?)

 

クオリティーもやはり

3回の観劇の中で最も高かった東京公演。

舞台は生き物ですし、

波も勿論あるのですが、

この日のクオリティーは最高でした。

ゆうみちゃん(咲妃みゆ)と星南さんのデュエットも

物凄くシンクロしていて素敵でした。

それぞれの役が

自然と演者の中に生きているのを感じさせる

とても良い舞台だったと思います。

(贔屓目無しに!)

 

そして、ラスト。

ラストがね、ラストのちぎみゆがね、

やっぱり良かったんですよ。

やっぱりって言い過ぎなんだけど、

改めて感じさせられることが多くてね。

ラストの曲も実際の二人と被ったりして、

ちぎみゆへの想いが溢れに溢れるラストだったんですよ。

 

ちぎみゆは理想の夫婦ですよね。

ちぎさんがトップ就任時にゆうみちゃんに言った言葉。

「どんなことがあっても、一緒に同じ方向を向いていこう」

それをまさに

このケイレブとイヴォンヌが鏡のように映し

一緒に同じ方向を向いて歩くラスト。

ちぎみゆもこうやってお互いを高めあって

同じ方向を向いて進んで来たんだなぁ、と。

そう想うだけでも涙が止まらないんですよね。

そして、コートごと抱き寄せて口づけを交わすケイレブとイヴォンヌ。

こんなにも美しいキスシーンがあっただろうか。

こんなにも尊い口づけがあっただろうか。

 

ちぎみゆの愛よ、永遠に。

 

この愛が、"その時"が来て過ぎ去っても、

いつまでもいつまでも続くことを願うラストでした。

 

 

で、

 

3回観た結果、

3つの選択肢が何かは

余計に分からなくなったことを最後にお伝えしておきます(苦笑)

 

答え、誰か教えて……

 

(『Greates HITS!』感想へつづく)

HOT EYES!!

2016年観劇納め

 

最後は

待望の初宙組ショー観劇!!

 

『HOT EYES!!』

 

こちらは、

今年の大劇場公演の再演で、

以前購入したBlu-ray

Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』

『HOT EYES!!』

に収録されていたものを

ばっちり予習してまいりました!!

 

メンバーは半分だから

構成は多少変わるかもしれないけど、

予習はある程度役に立つよね!!

 

さぁ、どーんと来いっ!!

 

と、意気込み迎えた『HOT EYES!!』

 

幕が上がり、

本公演と異なり

カルテットではなくウィザードとウィッチのコンビが現れ

ゆうり(伶美うらら)さんが

本公演みりおん(実咲凛音)とは違う

低めのメロディで妖艶な「Dreaming EYES」を歌いあげると、

まぁ様(朝夏まなと)や

ゆりか(真風涼帆)さんが現れ、

まぁ様はその腕の長さ、脚の長さを生かした

ダイナミック且つ繊細なダンスで、

ゆりかさんはエキゾチックに闇の深さを歌いあげ、

宙男かっこいいわぁ、と惚れ惚れする序盤。

 

そして、全員が集まり流れるのは

待ちに待った「HOT EYES!!」メインテーマ。

 

このポップでキャッチーな

このご時世アニソンぐらいじゃないかと思われる

歌詞とメロディが

個人的にすっごくツボで、

何がツボって、

それをこの美男美女が歌い踊るっていうのが

もう美しさの無駄遣いすぎてね!(笑)

銀橋のまぁ様のところへ集まる時とか

みんな駆け足しちゃってるの。

かわいい!!

 

そんなこんなで、

心待ちにしていたこのメインテーマなんですけど、

 

事件が起きました。

 

聞いてなかった。

 

そんなの、聞いてなかった。

 

階段から降りるまぁ様。

 

客席の縦の通路を歌いながら後方へと歩くまぁ様。

 

ここまではまぁ「あるわな」って話ですけど

 

止まることなく後方へ歩くまぁ様。

 

近づくまぁ様。

 

近づきすぎるまぁ様。

 

左斜め前にまぁ様。

 

2列挟んでまぁ様。

 

そこで戻るかと思ったら、曲がって横の通路を歩きだすまぁ様。

 

2列挟んで通過するまぁ様。

 

目の前にまぁ様。

 

まぁ様目の前過ぎてったで!と思って縦の通路に視線を戻すと

そこにはあっきー(澄輝さやと)。

 

あっきー目の前にいるわ!と思ったら視界の右に何か。

 

慌てて視線を真ん中に戻すと目の前にまぁ様。

 

まだいるまぁ様。

 

というか、ずっと目の前で踊ってるまぁ様。

 

…………

 

…………

 

は?

 

何これ?

 

死ぬよ?

 

死んだよ。

 

予習してきましたけど、

全部すっ飛びました。

 

目の前で宙組トップスター朝夏まなとが歌い踊るとか

私はこれっぽちも聞いておらんっ!!

 

放心です。

この後正直だいぶ放心していました。

折角のメインテーマでしたが、

それどころではありません。

変な汗出まくりです。

涎が垂れていなかったか心配です。

 

いや、何やねん、ほんとw

あんなことされたら何も入ってこないですよっ!!w

 

その後色々あったんですけど、

うわのそら過ぎてね、

何も書くことが出てこないんです(苦笑)

 

いやいや、ダメだな、書かないとな。

 

まぁ様目の前の破壊力はとてつもなかったですが、

あっきーがまじイケメンだったのも

きちんと焼き付けております。

まぁ様たちがはけた後の

あっきーメインの「HOT EYES!!」もかっこよかったです。

また一人注目イケメンが増えたので

宙組いい加減にしてください。

 

「Jumping EYES」では

まぁ様たちがラインダンスを披露するのですが、

あれはちょっと感慨深いものがありますね。

ラインダンスと言えば、

ロケットで下級生たちがやるのはよく見ますけど、

上級生たち、スターさんたちがやられるのはレアなのでは?

「ラインダンスとかめっちゃ久しぶり!」

「○○の時以来かなー」

「私△△のラインダンス苦戦したのー」

とか言いながら練習してるのかと思うと

これまた楽しみがいがありますよね! ね!

 

「Dark EYES」は

まぁ様とゆりかさんの絡み一択です。

ゆうりさんがね、

バレンシア』もそうだったんだけど、

全編通して本当にお綺麗で素敵だったんだけど、

ここはね、

まぁ様とゆりかさんのイチャラブショーです。

予習してきて良かったですね!

ゆりかさんに椅子に座ったらオペラグラスでロックオンです。

いいものを見せていただきましたありがとうございました。

 

個人的に宙組のちょっと下の世代では

そら(和希そら)と、もんち(星吹彩翔)がお気に入りで。

そらは別チームだったのですが、

懐メロショーでは結構もんちを追っかけてました。

歌上手いんだなぁ、もんち。

「Can't Take My Eyes Off You」の

「I love you, baby」合戦にはやられましたよ。

あのイケメン戦隊はズルい。

宙組はつくづく罪深いですよ。

 

あと、アイドルの星風さんの

ほっぺたぷくぅはかわいかったです。

あれは星風さんにしかできないな(笑)

 

そう言えば、前列エリアのみでしたが、

またもやまぁ様の客席降りが。

その際に客席から舞台に脚をかけていてね。

うん。意味分からないよね。

脚なげぇぇぇぇ、ってやつです。

 

ジャガーのシーンは、

本公演で奈落へとキングが落ちていきましたが、

今回は担がれて退場しましたね。

全ツならではの演出の変更もまた面白かったです。

あと、ジャガーのくだりは

何と言っても最後のコーラスでしょう。

数は変われど、やはり宙組のコーラスは圧巻でした。

幾重にも音が重なり

生み出されるハーモニーの美しさ。

あれはスタンディングオベーションものですよね。

立ちませんけどね。

 

「Forever EYES」は

まぁ様が一人、ノクターンを舞う、

それをひたすら愛でるという至高の時間。

Blu-rayで見た時は、ああすごいね、ぐらいの気持ちでしたけど、

やっぱり目の前でそれを観ると違いますね。

独特の緊張感と静寂も相俟って

ピンと張った糸の上を舞うようなそんなまぁ様の姿が

とてつもなく美しかったです。

あと、脚なげぇぇぇぇ。

 

で、いよいよフィナーレかな、ってところで、

 

ホール左の扉から客席へ、ゆりかさん!!

 

うえええ、今度はゆりかさんかよ!!

 

あ、でも、ゆりかさん、舞台に向かって通路歩いて行ったよ。

 

あ、戻ってきた。

 

あ、上がってきた。

 

あ、あ、あ、

 

目の前にゆりかさん!!

 

今度はゆりかさん!!

 

何やってるんですかね、宙組のトップと二番手は。

何度死なせるつもりですか?

死にましたよ、また。

残機無いですよ?

 

残機ゼロで

お楽しみのロケットボーイに突入してしまったので、

あんまり集中できていなかったのですが、

(ゆりかさんのせいだ、ゆりかさんのせいだ)

本公演のそらのロケットボーイとはまた違った若さを見せた

秋音光さんのロケットボーイもかわいかったです。

でも、正直あんまり集中できてなかったなぁ(苦笑)

だってその後がまたゆりかさんで、

大階段中央から

「エキゾチック・アーイズ!」と

広範囲悩殺よろしくの色気を振り撒いちゃうんですから。

(ゆりかさんのせいだ、ゆりかさんのせいだ)

 

そして、群舞に、3組のデュエットダンスと、

所謂"どこ見たらいいねん"状態。

自我を取り戻す間もなく、

最後のパレードが始まり、

ここで漸く

「HOT EYES!!」メインテーマをじっくりと楽しめたかな、

という感じです(苦笑)

もうね、本当に心臓がもたない(笑)

 

いやぁ……ねぇ……

宙組ショー、この演目『HOT EYES!!』も、

とても良いショーで、

ショーだけでも十分に楽しめる作品だったと思います。

でも、今回ばかりは、

作品がどうとか、宙組のショーがどうとか以上に、

目の前で起きた出来事が衝撃的過ぎてね!

もうね、今年最後にこんな体験をさせられるとは、

これっぽちも思っていなかったですからね。

死にましたよ、死んだ死んだ。

友人には「悩殺されてきまーす」とか軽い感じで言ってましたけど、

ガチで悩殺されました。

果てしない大空を、魂が思いきり羽ばたきました。

 

ま、とりあえず、そういう

とんでもハプニングは一旦置いておいて、

ショーそのものに視線を向けると、

宙組半分の力とは到底思えない程の

歌、ダンス、パッション、団結、

高いクオリティ、完成度を

今回はこのショーでも見せつけられました。

本当に今の宙組って凄いですよね。

新公の『エリザベート』もかなりのクオリティだったようですし、

まぁ様やゆりかさん以外の組子を見てみても、

宙組の層の厚さを感じました。

お芝居もショーもどちらも期待していた以上の内容で、

とてもとても満足しました。

(目の前まぁ様事件を差し引いてもね!)

 

次回作以降の宙組も本当に楽しみです。

 

……本格的に宙組にもハマっちゃったよね(苦笑)

 

 

*************************

 

――というわけで。

 

これにて2016年の宝塚歌劇観劇も終了、

 

かと、思いきや……

 

なんと

 

まさかの

 

雪組

東京宝塚劇場公演

『私立探偵ケイレブ・ハント』

『Greatest HITS!』

への参戦が決定いたしました!!

 

わー!わー!わー!

 

初東京宝塚遠征!!

 

これについては、

またじっくりと語ることがあるかもしれませんが、

ええ、そうです、

初めて宝塚に触れたあの日から

ずっと自分を魅了し続けて止まない

 

雪組トップスター:早霧せいなさん

 

そのお相手娘役:咲妃みゆさん

 

この、自分にとって

最も愛する宝塚のお二人が、

来年7月の公演をもって

宝塚歌劇団を退団されることが発表されました。

 

覚悟はしていました。

 

故に、

その日はもうどうしようもないくらい落ち込みましたが(苦笑)

今はその来たるべき日まで

全力で今のちぎみゆを

全力で今のちぎみゆ率いる雪組

心から愛し楽しみたいという想いでいっぱいです。

 

そして奇しくも、

その発表の前日に届いた東京公演のチケット。

 

これはきっと神様からのクリスマスプレゼントなのでしょう。

 

『星逢一夜』も行きたいけれど

幕末太陽傳』も行きたいけれど

そればかりは、

入手困難のチケットを手に入れなければ叶わないこと。

 

だから、もしかしたら、これが最後かもしれない。

 

あと何度観られるだろう。

 

もしかしたら、1回かもしれないし、3回かもしれない。

 

分からない、分からないけど。

 

来月の雪組東京宝塚劇場公演は、

本当の意味でのカウントダウンの一つだと意識して、

宝塚歌劇観劇一年生という身分である自分に

与えられた最高のチャンスであると強く思い、

今まで以上にそれを無駄にしないように

しっかりと心に刻みこんで来たいと思います。

 

というわけで、

正真正銘の2016年観劇納めは、

次回、東京宝塚初遠征編へ持ち越しだよ!

 

宝塚観劇の為だけに東京行っちゃうよ!

沼の力はおぞましいよね!!

 

東京宝塚初遠征珍道中日記もお楽しみにね!

 

まったねー!!

 

バレンシアの熱い花

2016年観劇納め!

 

ということで、

 

梅田芸術劇場メインホールにて、

宙組全国ツアー公演

バレンシアの熱い花』『HOT EYES!!』を観て来ました。

 

宙組は自身2度目の観劇ですが、

1度目の観劇の『宙エリザ』で

ameffy.hatenablog.com

宙組にどっぷりハマってしまったのをきっかけに、

トップのまぁ様(朝夏まなと)や

2番手のゆりか(真風涼帆)さんだけでなく、

宙エリザでルドルフ役を演じた

あっきー(澄輝さやと)、りく(蒼羽りく)、

ヴィンディッシュ嬢を演じた

もんち(星吹彩翔)などなど

みんなそれぞれ違ったイケメン要素を持ったイケメンさんたちを

手広く認識してしまったばかりに

この観劇では

所謂「誰見たらいいねん」状態が

しばしば発生してしまいました(笑)

罪深き宙男たち!!

 

まぁ、しかしながら、

まずは、当然、まぁ様でしょう。

 

幕が上がると

中央に現れるシルエット。

 

前日の公演が全国ツアー初日で

その感想を追っていくと、

"幕上がりで「まぁ様脚なげぇぇぇぇ」ってなった!"

というのを見つけて、

いやぁ、のっけからどんなまぁ様が拝めるのかと思っていたら、

 

「まぁ様脚なげぇぇぇぇ」

 

いやぁ、板かと思ったよ、って感想もあってさ、

んなバカな、って思っていたんだけど、

板かと思うよね(笑)

なんだあの脚の長さは。

腰どこ?脚どこから生えてるの?っていう。

 

"バレンシア"とタイトルにある通り、

スペインが舞台のお話なので、

スパニッシュなお衣装なのですよね。

腰に金色の帯が巻かれていて、

そこから踝辺りまで脚の横にラインが入っていてね、

余計に脚の長さが際立つわけです。

脚なげぇぇぇぇ。

知ってたけど。脚なげぇぇぇぇ。

 

そして解き放たれるまぁ様の歌声。

バレンシアァァァァ」

 

あ、好きだ、まぁ様の歌声。

 

いや、宙エリザでまぁ様の歌声には触れているし、

そもそも、スカステで

Shakespeare』の映像を見た時に

宙組のトップさん、歌上手いなぁ」って思っていたんですよ。

知ってたけど。これもね。

 

でも、宙エリザの時は

まぁ様の喉の調子が本調子じゃなかったし、

座席が2階席の下で場所も左側で音の広がりが理想的ではなかった。

そういうのも踏まえるとね、

この梅芸メインホールのど真ん中後ろ目で

真正面から届くまぁ様の歌声はね、

初めて感じるに近い最大級のまぁ様の魅力とも言える

心を激しく揺さぶる響きでね。

テクニックが、とか、声が、とかよりもまず、

純粋に耳に心地よい音、空気の震え、という感覚。

まさにその心地よい音が

文字通り体の奥深くの琴線に触れ弾き震わせてくる。

ああ、好きだ、まぁ様の歌声。

 

そしてまぁ様のベースにある

豊かな表現力がその歌声にも乗ってくる。

長い腕が優雅に舞い、

長い脚が情熱的にステップを踏み、

伸びと奥行のある歌声が

会場の空気を一気にバレンシアへと塗り替える。

素晴らしい。

これが宝塚歌劇のトップスターの力。

 

そうして作り上げた雰囲気の中、

そこから繰り広げられる

宙組のスパニッシュな情熱的ダンスは

それはもう圧巻でした。

宙エリザでは見られなかった

宙組の熱さ、パッションに、

早々と魅了される冒頭でありました。

そう、まだ、冒頭。

 

ここからいよいよ物語が始まり、

父を殺した首謀者が

寿つかささん演じる)ルカノール公爵だと

(松風輝さん演じる)レオン将軍に知らされた

(まぁ様演じる)フェルナンドが

レオン将軍と共にルカノール公爵を倒そうと決意し、

(遥羽ららさん演じる)愛するシルヴィアを公爵に奪われた

(あっきー演じる)ロドリーゴを仲間に、

"黒い天使"というユニットを結成し

公爵の周辺の手下から征伐していくという流れに。

 

その中で、

まぁ様の情熱的なダンスに匹敵する

宙男と宙娘のパッショネイトを見せつけてくれたのが

ゆりかさんとゆうり(伶美うらら)さんの

酒場でのダンスで、

一言で言って

まぁ、何て、エロいんだ!!(笑)

 

ゆりかさんはがっつり胸襟開いちゃって

エキゾチックな視線を振り撒き

しなやかにそして情熱的に踊れば、

ゆうりさんはマダム・ヴォルフよろしくの

美しさと強さと儚さと切なさを併せ持ったイサベラを演じ

実に艶やかなフラメンコを舞い、

老若男女が酔いしれるかのような

中毒性の強い世界を作り出していました。

この二人故に作り出せた世界。

流石です。

 

で、まぁ様演じるフェルナンドは、

打倒ルカノール公爵を掲げる一方で

ずっと待っていてくれる許嫁

(星風まどかさん演じる)マルガリータがいるにも関わらず

その妖艶なイサベラともイチャラブしちゃうという

もう時代と国が違えば大炎上モノの

ゲスの極めっぷりなんですけど、

スペインだからそれはそれとして受け流すしかなくって

(それでも受け入れられないのは仕方なくって(苦笑))

最終的にはイサベラとの哀しい別れが待っていて、

と言うか、フェルナンド的には嫁がいるからいいけど、

イサベラはほんとにかわいそうでさ!!

もうあのゆうりさんの何とも言えない演技で

こっちもほんと哀しくなっちゃったんだよ……

まぁ様め!まぁ様め!

美人さんのイサベラと

健気なマルガリータちゃんを不幸にさせるだなんて!

 

それにしても、

星風さんは健気に待ってる役が多いな……。

宙エリザでは子ルドルフ役で

ずっと"ママどこなの"状態だったし……。

そうそう、宙エリザと言えば、

今回フェルナンドのお母さんを演じているのが

宙エリザで皇太后ゾフィーを演じた純矢ちとせさんなので、

子ルドちゃんがゾフィーに苦しめられるのではないかと

ソワソワしていたのですが(苦笑)

お義母様の為にストールを縫ってプレゼントしたり、

お義母様に一言も愚痴を言うことなく旦那を想い続けたり、

ほんとに出来過ぎた娘だよ、マルガリちゃんは。

それをまぁ、幾らイサベラがセクシー美女だからと言って、

ほんっとにまぁ様ったら!!

 

でも、まぁ、そんなふしだらなフェルナンドも、

ゆりかさん演じるラモンを仲間に加え

まるで三銃士のように公爵軍をばっさばっさ薙ぎ倒し、

正義の為に集った義勇軍と共に革命を成功させちゃうところは

とりあえずよくやったんじゃないの?

というところです。が。

何だろうね、最後まで漂っていた

この"上手くいかないんじゃないの?"感。

やっぱり何でしょう、エリザベートの影響が強いんですね(苦笑)

あっきーやったよ! 今回は革命成功したよ!

(宙エリザでは演じたのは革命軍側の人間で、革命に失敗)

しかも周りで誰も死んでないよ!

ドンファンの父のホルヘ死んだけど! 直前まで敵だったし!)

と、あっけなく、と言うと表現がアレですけど、

あっさり難なく成功した革命で

公爵は何故か飛んで火に入る夏の虫だったので

正直肩透かしは少しありましたね。

あそこでもうひと盛り上がりあっても良かったかな、という感じ。

でもって、あのラストですからね。

と言うか、あのラストなんですよね。

 

革命が終わった直後、

イサベラと別れたフェルナンド。

そして――

 

あっきー「シルヴィアが、死んだ!」

(声だけの出演)

 

まぁ様「イサベラも死んだ」

 

(幕下りる)

 

えええ。

シルヴィア死んだの、結構衝撃的じゃね?

ロドリーゴはさ、シルヴィアを取り戻す為に戦ったじゃん。

フェルナンドもラモンもさ、殺された恨みがあるじゃん。

で、復讐できたしめでたしめでたしじゃん。

でも、ロドリーゴはそれとは別の目標だったじゃん。

で、本来の目的が達成できなかったじゃん。

これ相当空しいよ?切ないよ?悲しいよ?

それなのに「シルヴィアが、死んだ!」

セリフオンリー。

えええ。

しかも、それに宙組トップスターの主役が

「イサベラも死んだ」

って重ねちゃうのかよぉぉぉ!

シルヴィア死んだのかき消しちゃうのかよぉぉぉ!

て言うかイサベラは死んでないやろぉぉぉ!

もとはと言えばそっちはそもそも浮気が原因やろぉぉぉ!

 

分かるよ、"死んだ"と表現するその想いは。

でもさ、実際に死んじゃったところに重ねますか?と。

あっきー、折角革命成功したのに、

結局今回も報われてないじゃん、と。

あっきーの闇が広がっちゃうじゃん、と。

もやもや案件でした。

ここだけは、どうしても、もやもや案件です。

 

もやもや案件以外は、

 

公爵自ら丸腰で黒い天使たちの所に来ちゃったよ案件とか、

(革命時に公爵の寝込みを襲う予定が何故か公爵から来ちゃう)

 

レオン将軍孫娘に厳しすぎだろ案件とか、

マルガリータは将軍の孫娘で、フェルナンドに対し、

復讐を目論むのをさとられぬよう周囲を欺く為に

マルガリータにも内緒で夜な夜な遊べ、と指示したのは将軍)

 

ホルヘ若すぎるだろ案件とか、

(もえこ(瑠風輝)さん演じるドンファンの父のホルヘですが、

演じたもんちがお肌つるつるで若々しいイケメンすぎて……)

 

ホルヘあっさり死にすぎだろ案件とか、

(終盤に予想だにしない急な寝返えりがあって感動したんだけど、

命を落としてからのホルヘ死んじゃった余韻が一瞬しか無かった)

 

ラモンなんでお前もそれ持ってんねん案件とか、

(妹を殺されて復讐を決意し黒い天使に仲間入りするんだけど、

黒い天使コスでいきなり現れるから、なんでその服持ってんねん!と

観客もちょっとざわざわしちゃってましたw)

 

プチもや案件は

それなりにあったのはあったのですが、

全体的には

冒頭にまぁ様を筆頭に作り出した

バレンシアの熱い、情熱的な雰囲気のまま、

合間にはまた情熱的なダンスも挟みつつ、

とても面白くまとめ上がっていた作品という印象でした。

 

まぁ、それもこれも、

宙組の演技力、歌唱力、ダンス力の賜物ではないかな、

という印象もあります。

今の宙組には何をやらせても素晴らしい作品になるのでは、

という贔屓目抜きにして思うものがありました。

あの『エリザベート』を大成功でやり遂げたのは

彼女たちにとって物凄い財産となっているのでしょう。

(何故にちょっと上から目線)

 

この『バレンシアの熱い花』は

宙組メンバーが半分しかいないとは思えない、

全国ツアー規模とは思えない、

非常にクオリティの高い作品でした。

 

バレンシア』チームと

『双頭の鷲』チームそれぞれが公演を終え

また一つにまとまった時、

その宙組が作る

『王妃の館 -Cha^teau de la Reine-』

『VIVA!FESTA!』

では、どんな化学変化が起こるのか、

来年も宙組が楽しみです。

 

(『HOT EYES!!』感想へ、つづく)

Greatest HITS! (マイ楽)

『Greatest HITS!』マイ楽。

 

寂しいです。

とっても寂しい。

 

これが自分にとって

今年最後の雪組公演で

今年最後の大劇場公演で

今年最後かもしれない観劇だと思うと、

余計に切なくて、寂しくて……

 

あー。終わっちゃったよ。

今年の雪組観劇。

 

ちぎロスですね。

ちぎロスでだいもんロスでゆうみロスで

さきロスでしょうロスでれいこロスで

雪組ロスです。

切ない。

そして、尊い。

 

初めての宝塚歌劇観劇イヤー。

この雪組宝塚大劇場公演

『私立探偵ケイレブ・ハント / Greatest HITS!』の

中でも『Greatest HITS!』は、

雪組宝塚大劇場公演『るろうに剣心』、

雪組梅田芸術劇場公演『ローマの休日』、

宙組宝塚大劇場公演『エリザベート -愛と死の輪舞-』、

と、雪組を中心に数を1つずつ積み上げた1年目の

ラストに相応しい

これぞ宝塚の

ザ・エンタテインメント・ショー!!

と言わんばかりの

とても素晴らしいステージショーでした。

 

――と言うのは、前回もお話した通りで。

 

このハンパないエネルギー、パッショネイト、

そしてこのとめどない感動は

一度既に味わっているはずなんですよね。

マイ初日で。

それ故、ある程度は

ああだったこうだったと思い返しながら観ているんですが、

思っているそれを遥かに超えてくるんですよ。

自分があの日感じたものを

より鮮やかで煌びやかで華やかなものに塗り替えていく、

そんな感覚なんです。

『ケイレブ』もそうだったように、

やはり2回目は確実に1回目を超えてくるのです。

 

そんな『Greatest HITS!』マイ楽。

 

前回は書かなかったんですが、

オープニングの演出が結構好きで

あーやっぱりGHの始まり方ステキだわーとしみじみ。

 

よくあるオープニングは、

アナウンスがあって、幕が上がって、演目スタート、なんですけどね。

『Greatest HITS!』はちょっと変わっていて、

突然カルテットがミュージックボックスから現れ

幕が上がりその奥の世界へとカルテットが誘う、という展開で

幕が上がりながら、ちぎ(早霧せいな)さんのアナウンス

(「これより『Greatest HITS!』開演です」的な)

が流れるという演出なんです。

音楽で例えると、イントロ→Aメロ→Bメロじゃなくて、

Aメロ→イントロ→Bメロ、みたいな。

そうすると、イントロ(GHで言うちぎさんアナウンス)が

余計際立つというか、ね。

待たせたね!って感じが色濃くて、

誘われる、導かれる、引き込まれる、そんな感覚が余計に増すんですよね。

で、そこで、メインテーマが流れるわけですから。

計算された相当かっこいい演出だな、と、改めて思いました。

 

『Greatest HITS!』もまた、

2日目とは断然違っていて、

ダンス、歌、一つ一つの仕草、呼吸が

より一層噛み合っていて、

それによって生み出されるものは

より一層眩いものでした。

 

サンタのちぎさんの"おじいちゃん感"も増してましたね(笑)

「おーっとっとっとぉ」とか「あいたたどんどんどん」とか

おじいちゃん声を作っているのもまた可愛いというか。

しょう(彩凪翔)さんたちのゴーストバスターズ

チャラカッコよさもハマってきていたし、

ゆうみ(咲妃みゆ)ちゃんは

よりポップでキュートで、

ミニーマウスですよね、あれって……

みんなのアイドル感がハンパなかったですよ。 

「Material Girl」のところで

その前の緑色の田舎娘衣装が下からチラチラしているところは

うん、ご愛嬌ですね!

(前回は2階席だったので気づかなかったです)

 

クリスマスメドレーも

相変わらずきゅんきゅんしますね。

前回は「何が来るのかな?」というわくわくが強くて、

あー!この曲知ってるー!とか

あー!この曲好きな曲ー!とか

どうしてもそっちに意識が持っていかれがちだったんですが、

2回目は何が来るか分かっていたので、

きゅんきゅんに集中できました。

きゅんきゅんとぺろぺろに集中できました←

(いや、ほんと、2回目はぺろぺろ三昧だったよふへへ)

ちぎさんの「The First Noel」は

聖らかで神々しかったです。

 

宿命と運命が衝突し

人が、世界が混沌とする中、

ちぎみゆの「Over The Rainbow」で

世界に愛が、光がもたらされる。

ああ、なんだ、ちぎさんはやっぱり神か。

そんな世界観の中、

いよいよフィナーレへと近づくGH。

 

銀橋をソロで歌い歩いていく

れいこ(月城かなと)さん。

この日はマイ楽だったので、

流石にれいこさんの「I'll be there」にやられました……。

あれをれいこさんに歌わせるとかさ、

泣くやん。

歌詞の内容的にもさ。

 

―僕の名前を呼んでさえしてくれれば、

僕は君のもとにいるよ―

 

れいこさん、ありがとう。

これからも、れいこさんのこと、応援してます。

またいつか、月組れいこさんにお会いする日まで。。。

 

そして

 

尊い

 

尊いトリデンテ、再び。

 

いや、2回目ですからね。

そこまでは、と思っていたんですけどね。

尊い。

2回目であろうが3回目であろうが、

尊いものは尊い。

尊くて、美しい。

 

マイ楽がそれをまた一層際立たせるんでしょうね。

自分にとってのれいこさん雪組公演大劇場ラストというのも

さらにその尊さを際立たせてしまうのです。

あと何回観られるだろうか。

これが最後かもしれない、とは思わないけれど、

この瞬間を、一秒たりとも無駄にしたくはなくて……

そして、自分の宝塚歌劇観劇の歴史が

この雪組から、この3人を中心とする雪組から始まったことへの

感謝の想いがただただ止まらなくて……

 

尊い、尊いよ、

いつまでも、尊いよ、トリデンテ。

 

その尊さが止まない中で

れいこさんのエトワールなので、

涙腺は決壊せざるを得ないという状況です。

改めて、れいこさん、ありがとうございました。

月組でもイケメンできゅんきゅんさせてください。

 

パレードで再び、

メインテーマの「Greatest HITS!」が流れ、

華やかさやら眩さやらかっこよさやら

エネルギー、情熱、愛、とかとか、

色んなものが放たれていく中、

胸には寂しさ、切なさも少しあって、

嗚呼、終わっちゃったんだ、と、

今年の雪組観劇が、大劇場観劇が、終わっちゃったんだ、と

そんな気持ちを抱きながら、

まるであの初めての観劇の後のような

そんな放心状態のまま漂うように大劇場を後にしました。

 

初回以上に楽しめたマイ楽でしたが、

初回以上に抜け殻になってしまったのは

やはりこれが「マイ楽」だったからでしょう。

あっという間の8か月で

あっという間にどっぷりと惚れ込んだ世界。

好きになればなるほど、

それが失われた時の虚無感はハンパないものがありますね。

まぁ、それはそれで仕方がないことなので!

次の公演をまた楽しみに

沼ライフを満喫していきたいと思います!

 

そして今回更なる深みとして

"複数回観劇の素晴らしさ"というものを

味わってしまったので、

これはもうどうしたものかと悩ましいところです(苦笑)

ナマモノ故に内容が変化するのも勿論のこと、

観劇する方としても

内容が分かりやすい、とか、集中しやすい、とか、

お気に入りの方をずっとぺろぺろしていられる、とか、

メリットが満載すぎたので、

B席狙いで複数回観劇というのは

十分に選択肢としてあり得るなぁ、と

気づいてはいけないことに気づいてしまった(笑)マイ楽でした。

 

というわけで。

 

これにて、

2016年の雪組観劇、大劇場観劇は終了です。

 

今年最後の大劇場で、

こんなにもエネルギーに満ちた雪組のショーを観ることが出来て、

本当に本当に幸せです。

 

あの日の『るろうに剣心』、

ローマの休日』、

エリザベート』、

先週の『ケイレブハント / GH』、

何度も開催された鑑賞会、

そして辿り着いた今回の

『ケイレブハント / GH』……

 

我々二人だけでは

到底辿り着くことのなかった幸せです。

 

この幸せへと導いてくださった全ての方に、

心をこめて、

ありがとうございました。

(退団挨拶みたいになってしまったw)

 

来年もまた、

この大劇場で観劇できますように。

 

そして、

今年以上に

たくさんの作品に触れることができれば、と思います。

 

今年以上に

色んな組にも、ね。

 

(沼が広がるよね)

 

(沼の広がりを止められないよね)

 

********************

 

追伸。

 

今後の予定

 

宙組全国ツアー公演『バレンシアの熱い花 / HOT EYES!!』

 

大劇場観劇はこれがラストでしたが、

宝塚観劇はまだ終わっていませんでした!!

 

11月、宙組全ツへ行ってまいります!!

私立探偵ケイレブ・ハント (マイ楽)

宝塚大劇場雪組公演

『私立探偵ケイレブ・ハント』

『Greatest HITS!』

ついに、マイ楽!!!

(マイ楽=自分にとっての千穐楽、つまり今作ラスト観劇!!)

 

って、

もう千穐楽かよ!

先週マイ初日迎えたとこだよ!

 

――と、ツッコミながらも、

同一作品を複数回観劇出来てありがたやありがたや。

(ついに複数回とか沼が広がったね!おめでとう!)

 

今回の観劇は

前回が2日目の公演だったこともあり、

もろに

"複数回観ることによる充実度の高まり"

みたいなものを味わわせてもらいました。

 

まずは、『ケイレブ』

 

前回のケイレブは

このキャラ要るの?伏線あるの?

みたいな感じで

無駄に考えて観てしまったのがあったのですが、

今回は

このキャラは要らない、伏線は無い、と

分かっていることについては意識しなくて良かったので

無駄を極力削ぎ落とした観劇が出来、

お気に入りの人物をオペラグラスで凝視したり

表情や仕草、歌に集中することが出来ました。

 

すると、何だか

霧が晴れたかのように

色んなモノが明瞭に見えてきて、

スッと胸の奥へ降りてくるような感覚が。

 

あれ?

ケイレブ結構面白いやん?

 

前回は

期待値上げ過ぎた感が滲み出ているような

レポートを書き上げたわけですが、

何でしょう?

期待値を今度は下げ過ぎたのか(笑)

ケイレブってこんなに面白かったっけ??

というのが今回の素直な感想。

 

シナリオを追う必要が無い分

追うべきところに集中出来て

2回目は結構楽しめましたね。

やっぱり、複数回観るってのは違います。

いいですね、複数回観劇!

 

シンプルに、

前回2日目でちょっとちぐはぐだったり

変な間があったりバランスが整っていなかったようなところが

1週間経ったことで

大幅に解決されているというのもあるのでしょう。

 

みんなの掛け合いの間が絶妙で

独特の空気感を生み出しているのも好印象。

観ているこっちも無駄を削ぎ落とし、

舞台の上では雑味の無いお芝居が行われている、

それ故活きるところが活きている2回目のケイレブ。

この感じだったら、

3回目も余裕で観られそうだよっ!

(マイ初日は正直ケイレブ3回見るのはキツそうだなとか思ったり)

 

1回目では方向性が定まっていないように思えた

だいもん(望海風斗)とさきちゃん(彩風咲奈)も、

ちぎ(早霧せいな)さんに振り回されるけど

そこに強い友情があるから自ずから振り回され続けるんだ!

という良い意味でおバカなだいもんと、

冷静に物事を捉え

勝手気ままなちぎさんにやれやれと思いながらもついていく

ちぎさんの保護者役のさきちゃん、

って感じで

しっかりとキャラが固まっていたので

この辺りも結構楽しめました。

 

そういうのを踏まえながら

だいもん演じるジムと

星南のぞみさん演じるレイラの病院でのやりとり

「こんな危険な目に遭うならケイレブと付き合うのはもう止めて!」

「(ケイレブは)友達なんだ……」

を観ると、

そこまでケイレブに固執する強い友情って

二人の間には何があったんだ、

正塚先生、スピンオフよろしく!!ってますます思っちゃいます。

 

ここも初回では

あまり気になる会話ではなかったんですけどね。

2回目でようやく

色んな点と点が線になって

色濃く浮かびあがってきました。

 

だいもんのあのセリフには

"やっとちぎさんとお友達になれた!"

"今回はちぎさんのお友達なんだ!"という

だいもん自身の強い想いも込められているんじゃないかな!

にやにや。

 

しかしながら、

そうやって色濃く浮かび上がったり

点と点が繋がったところもある中で、

今回も全然浮かび上がってこなかったのが、

ちぎみゆの3つの選択肢!(苦笑)

 

ちぎさん演じるケイレブの彼女

ゆうみちゃん(咲妃みゆ)演じるイヴォンヌが

パリに行くことを告げる際に

まだ迷っていることもケイレブに告げます。

「選択肢は幾つなんだい?」

「2つかな……3つ目があるといいけど」

「あるよ、きっと」

 

考えてみたんです。

少なくとも1つはケイレブとお別れするということ。

もう1つは自分がパリ行きを諦めるということ。

まぁ、普通に考えたらそうだよね、という。

じゃあ3つ目は何か。

ケイレブがイヴォンヌに付いていく、ということ?

いやいや、だったら

結末的にケイレブの「あるよ」発言は的外れなわけで。

そもそもケイレブの思い描いている3つの選択肢と

イヴォンヌの言う3つの選択肢が

あっていない可能性も当然あるっちゃああるのか。

(ケイレブはその場の勢い、な感じもするし)

あるいは、

①ケイレブとお別れする

②ケイレブが付いてきてくれる

(或いはケイレブが私をずっと待っててくれる)

③私がパリ行きを諦める

という可能性も……。

もしくは、

①ケイレブとお別れする

②パリ行きを諦める

③私を待っててくれる

で、

イヴォンヌは③を信じていて

ケイレブ的にも③のつもりで空港に行ったんだけど、

イヴォンヌがやっぱり私がパリ行きを諦めるわ!

となった可能性もなきにしもあらず?

(イヴォンヌの空港でのあの感じから推測するに)

 

うーん、正塚先生!

答えあわせをお願いします!!

GRAPHか歌劇にて答えを、ぜひっ!!w

 

まぁ、そんな感じで、

結局のところ

選択肢の謎は残ったままなのですが(苦笑)

それも空港でのゆうみちゃんの

「あぁーっ、もうっ!!」ぎゅっ!

で、どうでもよくなったのは事実です。

二人が幸せなら、それでいいんです。

ちぎみゆ担としては、二人の愛が永久に続くのであれば、それで。

 

ゆうみちゃんの「あぁーっ、もうっ!!」は

この1時間半の全てをどうでもよくしてくれるので

本当に恐ろしい娘だと思います。

ゆうみちゃん自身が心の底からちぎさん愛しすぎててね。

その愛がストレートに伝わる場面。

この場面の彼女はほんっとにかわいいし

ちぎみゆ萌えがぱないので、

ケイレブ作品中で一番お気に入りのシーンです。

 

2回目になって

大事なところを深く追って観ることができたので

人物への感情移入もしやすくなり

心の揺さぶられるシーンは

よりたくさんありました。

 

あと、歌のシーンがとても良くて。

結構いい曲が色々あるんですよ、ケイレブ。

正塚先生はちょっと歌謡テイストな楽曲がお好みなのでしょうか。

ところどころ、そういう

日本の古いポップスの味わいを感じるところがあって、

(舞台はアメリカンですけどね!)

それがちぎさんの声ともとてもマッチしていて、

素敵だな、と。

素敵だからこそ、

もっと楽曲をちゃんと売り出したらいいのに!

(露出的な意味合いで)

とも思ったり。

歌詞も良くて、

今回はきちんと歌詞を飲み込みながら

場面場面を追っていけたので、

それもまた心の揺さぶりに繋がりましたね。

 

というわけで。

 

『私立探偵ケイレブ・ハント』

 

2回観た結果、

結構面白かった!という感想です。

 

1回観ただけでもここまで面白いと感じられるといいのに。

観劇でスルメ作品は色々難しいものがありますよ、正塚先生(苦笑)

 

続編でもいいし、

スピンオフでもいいので、

今回だけで終わらせるのは勿体無いような世界観ですね。

もっともっと色々なケイレブたちの物語を見せてほしい

と、今でも思う作品でした。

 

(『Greatest HITS!』マイ楽感想へ、つづく)

Greatest HITS! (マイ初日)

幸せです。(唐突に)

 

本当に、幸せでした。

ありがとうございました。

 

ふああああああああ

ショー最高やあああああああ!!!!

という叫びが止まらなかった

自身初のショー観劇

雪組宝塚大劇場公演『Greatest HITS!』

 

2本立てのお芝居の方の

『私立探偵ケイレブ・ハント』のレポ

ameffy.hatenablog.com

との温度差を篤とご覧あれっ!!

って言いたくなるぐらいの温度差。

ゲインロス効果も相俟って

本当に、えげつないくらいの感動で

胸だけじゃ収まりきらず

体中がいっぱいになりました。

 

幸せだわ。

 

本当に、幸せ。

 

1曲目の「Greatest HITS!」から

当然っちゃあ当然ですけど

圧倒ですよ。

すごいの、その、何?表現が難しいけど、

「これが宝塚歌劇団のショーだ!!」っていう

エネルギーがものすごい。

こっちとしては口ぽっかーんで

「うわああああ」って感じですよ。

銀橋にみんながずらっと並んだ時にゃ

その光景があまりにも感動的で

思わず泣けてくるくらい、

本当にものすごいものに触れてしまいました。

危うくスタンディングオベーションしてしまいそうになるくらい。(しちゃだめ)

ただただ素晴らしかったです。

これが生の宝塚歌劇団のショーなんですね。

感動でした。

 

という風に、

1曲目からもうこんな感じです(苦笑)

 

いや、もうね、

ただでさえワクワクなんですよ。

初めての、

そしてお芝居よりもきっと好きだろうなぁと

ずっと想い焦がれてきたショーですから。

 

で、

ステージ上に

アメリカのザッツバラエティ!な感じの衣装の4人が登場して

いかにも

「これから最高のエンターテインメントショーが始まるぜ!」

って感じがして、

そこからピンクの衣装を纏った雪組

バーーーンッ!!

ちぎ(早霧せいな)さんが

バーーーンッ!!

と、登場ですからね。

この一連の登場シーンだけでもインパクトは十分で、

瞬く間に引き込まれてしまいました。

 

また、あの案内人の4人がいい味を出していてね。

タカラヅカニュースの稽古場レポートでも話題になっていたので

ジュークボックスから

みと(梨花ますみ)さんが出てくるのは知っていたんですけど、

何か、もう、そんな恰好させちゃってすみません、的な(笑)

例えるならアレですよ、

笑ってはいけないシリーズに出てくる

ハッピーボーイ岡田。

そりゃもう、み、みとさん!?ってなりますよ。

何かでも似合っちゃってるし、

みとさんはみとさんで結構楽しんじゃってるし、で、

のんちゃん(千風カレン)が抜群の安定感で

コミカルに仕上げてくれているので

素敵な世界への案内人として

とても心地よい凸凹感のあるメンバーでした。

(のんちゃんの存在感がショーで思う存分出てて良かったよー)

 

銀橋では、

ちぎさん、だいもん(望海風斗)、ゆうみちゃん(咲妃みゆ)、

さきちゃん(彩風咲奈)、しょう(彩凪翔)さんが

順番に「Greatest HITS!」を歌い繋いでいくんですけど……

 

だいもんですよ。だいもん。

お待たせしました、念願のだいもん。

 

ケイレブではほわーっとあほっぽさを出していただいもんが、

銀橋で抜群の歌唱力を見せつけてくれているじゃありませんか!!

これこそ8か月間待ち望んでいたのぞ様ですよ。

「『るろ剣』のフィナーレで最初に歌ってた人、めっちゃ上手いな」

から始まった、だいもんへの愛。

嗚呼、だいもんだ……

夢にまでみた生だいもんが目の前に……

それだけで胸はいっぱいなんですけど、

ショーでのだいもんの存在感がえげつない。

ケイレブが何だったんだってぐらい、

えげつなくてハンパない。

ハンパなくかっこよく、ハンパなく歌が上手い。

「かっこいい……歌上手い……かっこいい……」

をただただループです。

でもって、

これまで敵対するお芝居ばかりの

ちぎさんとだいもんが

銀橋で笑顔で踊り歌う姿を見ると、

「だいもんがちぎさんと笑ってるよぉ」と

胸が熱くなりました……

(なりますよね? ね?)

 

そんなだいもんと

『ドン・ジュアン』で全ツをした成果なのか、

さきちゃんも8か月前の『るろ剣』からまた上手くなっていて、

このマイ初日のちょっと前に

さきちゃん主演の新公の『ロミジュリ』を見た時は

贔屓目にも上手いとは言えないその拙さに、

「この5年後にあの斎藤一か!! 成長したなぁ~!!」

って感動したぐらいだったんですけど、

8か月でまたえらく成長したんですよ、さきちゃん。

歌がまた一段と上手くなっているし、かっこいい。

男役10年と云われる宝塚歌劇

さきちゃんの今後の期待値がこれまたぐんぐん上がっちゃいました。

て言うか、このポテンシャルを

どうしてケイレブで出させてくれなかったんだよっ(苦笑)

まぁ、ケイレブ終盤のさきちゃんどこやねんモヤモヤも雲散霧消。

だいもんもさきちゃんも

ショーでは生き生きと持っている能力を発揮し

見たかったのはこれだぁぁぁ!!と興奮させてくれました。

 

田舎から上京してきた娘が

まさしくマテリアル・ガールへと変貌する

ゆうみちゃんのショーは、

ゆうみちゃんらしい

"かわいくてかっこいい女の子"全開。

マドンナの「Material Girl」を歌い上げるパフォーマンスもさることながら、

個人的にはゆうみちゃんが終始ノリノリでね、

それがツボだったわけです。

いや、みんな結構思うがままにノリノリだったんですけど、

ゆうみちゃんって普段ふわふわしてて

イェイイェイ♪ってイメージが無いんですよね。

だから、ノリノリなゆうみちゃんを見てると、

あんなにはっちゃけちゃって、本当に楽しいんだねー、と

温かい目で見守ってしまう感じで(笑)

こっちまで嬉しく楽しくなっちゃいました。

ノリノリなゆうみちゃんってお目にかかる機会が少なかったので

余計に新鮮でした。

 

さぁ、そして、いよいよですよ。

そんなゆうみちゃんの後に待っていたのが

タカラヅカニュースの稽古場風景が流れた時に

思わず我が家で黄色い声が上がった

"ちぎだいもんイチャラブショー"

 

"早霧せいな×望海風斗"

という組み合わせだけでも瀕死なのに、

二人がイチャラブしちゃうんだから、もうね、

やばい。エロい。やばい。

ちぎさんが意外にも(は、失礼だけど)がっつりエロくて、

ちぎさん、こっち路線も全然いけるんやん!

と、個人的に未知だったちぎさんを見せられて

ちぎだいもんの絡みと共に面白みのある場面でした。

 

あと、このイチャラブショーでの

舞咲りんさんの歌唱がね、

雪組にめっちゃ歌上手い娘役さんいるんですけど!!!!」

って終演後に興奮を隠しきれない程で

あー、ほんとびっくりしました。

雪組って一番見ている組なんですけど、

まだまだ過ぎる程まだまだですね。

こんな発見がこれから先もまだまだ出てくるのかと思うと楽しみです。

 

中盤のクリスマスメドレーは

クリスマスソング大好き人間にとって

好きな曲を雪組のみんなが歌う(しかもかっこよく!)

というのが、なかなかの鳥肌モノでした。

あと、この時のみんなのお衣装が素敵!

あれは何をイメージしているのかわかりませんが、

自分の中ではチョコレートケーキで確定です!

ビュッシュ・ド・ノエルだと思って見ていました。

ゆうみちゃんの両手に付いているもふもふがポンポンのようで

超絶かわいかったです。

 

クリスマスメドレーが終わると一変し、

今度は"だいもんさきちゃんイチャラブショー"

……ではないけど、

独特の2人の絡みが面白かったです。

急に和っぽいというか

80年代ジャニーズアイドルみたいな恰好で現れた時は

どうなることかとヒヤヒヤしましたけどね(苦笑)

あまりにも一変した世界観と

コンテンポラリーダンス×だいもんの歌唱に魅了されました。

さきちゃんがだいもんたちを破滅へ導く構図が

それなんてエリザベート!って感じだったので、

妻が口にした"さきちゃん=白いトート"説を採用したいと思います。

 

だいもんさきちゃんイチャラブショーは

人間の争いを表現していて、

クリスマスメドレーの後に

赤い衣装のだいもんチームと

白い衣装のさきちゃんチームがぶつかり争っていたので

自分の中では勝手に紅白歌合戦だな!と思ったりしていたのですが←

突然のあけましておめでとう如く

争いの終焉に突然ちぎみゆが現れ

世界を浄化していくという展開に繋がり、

今は無き「ブラヴィッシーモ!」や「レジェンド・オブ・ミシカ」が

ふと過ったりもしました。

ジュークボックスから始まった物語で

最後にちぎみゆが創造神となるという、

いつの間にか壮大なストーリーが描かれていたショーでした(笑)

 

本編の後は

ロケットが始まり

いよいよ舞台はフィナーレへ。

 

そして、

例のごとくイケメン飽和状態が始まり、

スカステのCMで流れている曲が出てくるのってこの場面だけかよ!

と心の中のツッコミも交えながら、

今回はひらひらの襟が付いた燕尾服で

あぁ、かっこいいなぁ、と惚れ惚れ。

そう惚れ惚れしている間に

フィナーレもいよいよ終盤となり……

 

その終盤で目の前に現れたのが――

 

真っ白なお衣装に身を包んだ

 

早霧せいな × 望海風斗 × 咲妃みゆ

 

そう、所謂、

トリデンテ!

 

嗚呼、こうやってレポートを書きながらも

思い出しては泣きそうになります。

 

ほんとに、ほんっっとに、

 

尊い。

 

トリデンテ、尊い。

 

もう、ずっと言ってますもん。

「はぁ、尊い、尊いわぁ」って。

 

トリデンテが舞うその光景は、

2016年で最も美しい光景でした。

美しく、清らかで、尊い。

 

3人の姿が、3人の姿だけが大階段にある、

という光景で

もう涙腺は崩壊しました。

こんなにも尊いものに

今触れることが出来ていて

どれほどまでに幸せなことか。

 

このトリデンテが永遠ではないからこそ、

その尊さは計り知れなく、

このトリデンテへの愛も計り知れないものです。

 

初めて宝塚の世界に足を踏み入れた今年、

月では龍真咲さんが、

星では北翔海莉さんが

トップスターとしての役目を終えて退団され、

そう遠くはない未来に

雪のトップスターにもその日が訪れるのであろうと、

それ故に、1回1回の公演の機会を

とても大切にしようと、

この日もそう思って大劇場にやってきました。

 

このトリデンテも、

必ずいつかは欠けて消えてしまう、儚いもの。

だからこそこの瞬間を大切にしたい。

この尊さをせめて記憶にだけは永遠に残したい。

そう強く思いながら、

トリデンテのステージを見つめていました。

 

るろ剣』では見ることのなかった

この3人だけのステージを

このトリデンテの感動を

今回こうして用意してくださった稲葉先生にも感謝です。

 

尊い。尊いよ、トリデンテ。

 

トリデンテ尊い、

と放心している間に

パレードが終わってしまい

『Greatest HITS!』マイ初日終了。

 

パレードも愛しいですね。

やっぱり最後の最後で皆が揃うシーンは

どの作品でも一番好きなシーンです。

いや、今回の一番はトリデンテだけども(笑)

 

パレードのエトワールは

雪組生としての大劇場公演はこの作品がラストとなる

れいこ(月城かなと)さん。

個人的には銀橋でソロをやっている場面で

既に「嗚呼……月城さん……」とうるうるしていたわけですが、

嗚呼、れいこさんをこのメンバーの中で観るのは最後か……と

またしみじみ思って切なくなってしまいました。

初めての宝塚観劇で

すぐ横をれいこさんが駆け抜けていった時の

あの興奮は忘れません。

他の組に行ってもその洗練されたイケメンさを

思う存分爆発させて頑張ってもらいたいです。

 

『Greatest HITS!』は

雪組の一人一人の個性をとても大切にしたショーで、

雪組をこよなく愛する人への

雪組と稲葉先生からの

まるで一足早いクリスマスプレゼントのようでした。

宝塚歌劇団のショーの素晴らしさを見せつけられたのはさることながら、

それ以上に、

今この瞬間で最高の雪組を見せつけられたような

そんなショーだった気がします。

 

このショーは、

来年2月に中日劇場で行われる

『星逢一夜』の2本立てのショーとしても予定されています。

今回のクリスマスメドレーが

来年2月ではどのように変化しているのか、

そして、

『星逢』の後にあのトリデンテを見せられて

人は生きて帰って来られるのか、

それもまた楽しみなところです。

 

そして、今週土曜日は

2度目の『私立探偵ケイレブ・ハント』と『Greatest HITS!』

 

『ケイレブ』は

どこに面白さを見出すのかというところも楽しみつつ(笑)

この素晴らしい『Greatest HITS!』を

もう一度味わえるという喜びを胸に

自身初の同一作品2回目観劇というものを

楽しみたいと思います。

 

というわけで―― 

 

改めて、

 

ショー、最高でした。

 

『Greatest HITS!』、最高でした。

 

本当に幸せでした。

本当に幸せな一日をありがとうございました。

 

トリデンテ、尊い!!